読んでもらえる文章を書くコツはたった1つだったという話。

先日、いまり母のポータルサイト Ring Ring Ring さん主催のライティング講座、セルフプロデュース講座(女性限定!わっしょい!)で、僭越ながら講師を務めさせていただきました「いわ」です。(本稿の写真は Ring Ring Ring さんからいただきました。)

良い文章とは、良いキャッチコピーとは、などという大それたテーマを2×2時間も気持ちよく語り散らしてきたわけですが、長話にお付き合いくださったみなさん、その節は誠にありがとうございました。今回のブログはその延長戦というかまとめと補説です。まだ喋り足りないんかいと自ら呆れております。しかし結論としては、読んでもらえる文章の共通点はたった1つに集約されるのだということをぜひ聞いてもらいたいなと。テクニックの話も色々したけど結局はそこなんだなと。

じゃあ早速、その共通点とは何かと言うと、「本気である」ことに尽きるかと思います。

本気のことだけ書くなら更新頻度なんて考えなくても良い

テクニック的なことを気にし始めると良い文章の定義はいかようにも広がってしまいます。ブログやSNSを事業の発展に活用したい方であれば、誰しも「週に何回更新すべきか」、「〇時に配信するとリアクションがつきやすい」、などと思案したことがあるでしょう。

私が確信するのは、週に1回、月に1回しか更新しなくても良い。配信するのは夜中だって構わない。その記事が本気の本物でさえあれば、伝えたい人に伝えたい情報は必ず届く、ということです。(最近のSNSはそういう風に設計されていますので!)

読み手はノルマに書かされた記事を求めてはいない

これは読む側の気持ちになれば圧倒的に当たり前の事実なんですよね。ノルマに追われて無理やり拾ってきた情報が繰り返しタイムラインに流れてきたら、いいね!したいどころか迷惑に感じてブロックしたくなるんじゃないでしょうか。Google検索していても、いかにもいいね!をほしがっている表面的な記事ばかり表示されるとげんなりしちゃう。最初は勢いが良かったのに、テクニックは学んでいるのに、そうして廃れていったメディアを自分はいくつも見てきました。

だから、ノルマというのはメディア運用を考える上では厄介な劇物なんです。更新スケジュールだってそう。取り扱いには充分注意した方が良い。

じゃあ書き手側にとっての適切な更新頻度はどれくらいかという話になりますが、そんなものは本気で誰かに聞いてほしいことができるまで、書かなくても良いというのが正解なのだと思います。私自身、「佐賀県のことをやたら褒めるライター」として認識されていますが、実際は佐賀県に移住してから佐賀のことを書いたブログ記事はたった1本だけです。

ブログの運用は足し算ではなく引き算で

それでも、本当に本気でみんなに読んでもらいたいことを書いたから、公開から1年が経とうとしている今でも「あの記事は良かった」と声をかけてもらえるわけで、密度の薄い記事を10本も20本も書き上げたところで、多分インパクトは残せなかったはずです。

じゃあ今なんでまたちょこちょこブログを書き始めているのかというとそれはどうしても事業化したいことができて、また喋りたいことが溢れてきたからですね。実は毎日、ブログに書きたい新しいネタが湧いてきている。それでも、本当に読んでもらいたい情報かを精査して何本も何本もボツにするという過程を経て、今日のこの記事がようやく日の目を見ることになっているわけです。

つまり、ブログの運用って足し算ではなく引き算であるというのが、自分がたどり着いた考えです。ネタがないのに無理やりネタを探してくるのではなく、スケジュール上あと何本の記事が必要だからとかではなく、もともと書きたいことがありすぎる中から精査に精査を重ねた必殺の一手だけを繰り出していく。それが健全なメディアの在り方です。個人でも、団体でも。それが本気のネタというもの。

むしろ、「書きたいことがありすぎる」とは言えない方は、無理してメディアをやらなくても良いと思います(メディアなしでも成立する事業もいっぱいある)し、どちらかというと先にメディアの目的や事業の独自性を再定義する「セルフプロデュース」を優先すべきでしょう。

母たちが未来を語り合い街を作っていく伊万里が良い

自分のキャッチコピーを考える作業

ここでようやく先日のライティング講座、セルフプロデュース講座に話が戻るのですが、私が感動したのは、受講された母のみなさんが本当にお喋りなこと。放っておくと初対面同士でもずっと喋り合ってる。1分間くらいの想定で自己紹介をしてもらうと、10分も喋っちゃう方もいる。10分っていったら結構な時間だけど、

「どうしても伝えたい」
「どうしても聞いてほしい」

その本気は、他の誰にも真似のできない素晴らしい個性として圧倒的な魅力を放ちます。そのことに気づかせていただきました。しかも、めちゃめちゃ魅力的な経験や技術や考えを持っている母たちが、日常的には「家の中」だけでほとんど1日を過ごして、その個性を発揮できる機会を見つけられず「悶々としている」と言う…なんともったいないことでしょうか。伊万里には大粒の原石がゴロゴロ転がっています。メディアに載せるべき本気を胸に秘めた女性がたくさん潜伏しています。活用しましょう。

だから、手持ち無沙汰の母たちを表に引っ張り出す Ring Ring Ring さんの活動は本当に意義深いなぁと改めて感心しました。無難なメディアを目指すのではなく、ぜひとも、好きなこと、得意なこと、関心が強いこと、破壊的に楽しいことだけ、ありのままに喋くり倒すメディアになってほしいなぁと思います。それが一番おもしろくて読みたい文章になるから。そういった意味では、読んでもらえる文章を書くことってそこまで難しいわけじゃないんだよなぁと認識しています。ウマイ文章なんてつまんないよ。

伊万里の母のみなさんとの会話のおかげで、自分も「本気である」ことの大切さを改めて体験して、こうして言語化できました。ありがとうございます。また一緒に、何かやりましょう!